「マウス本体のDPIなんてゲーム内感度で調整してeDPIを同じにすればどれも一緒でしょ?」
このように考えていませんか?
私自身、マウス本体のDPIが違っても、eDPI(マウス本体のDPI×ゲーム内感度)を合わせれば、振り向き距離が同じになるため、トラッキングが同じ挙動になると考えていました。
でも実際には、マウス本体のDPI設定はトラッキングやエイムに大きな影響を与えます。
私はFPSゲーマー兼ガジェットブロガーで、これまでゲーミングマウスの性能を確認するために色々な設定による挙動の違いを確認してきました。
そこでこの記事では、eDPIを固定した状態でマウス本体のDPI値を上下させたときに生じる操作感の違いやメリット・デメリットを具体的に説明します。
この記事を読むことで、マウス本体のDPI設定がエイムにもたらす影響を理論的に理解でき、ご自身に最適なDPI設定のヒントが得られるでしょう。
結論から申しますと、eDPIが同じでもマウス本体のDPIが高いと反応が早くトラッキングもスムーズですが、手の僅かな震えまでも拾ってしまうため扱いが難しくなります。
逆にマウス本体のDPIが低いと扱い易くなりますが、高DPIと比較すると反応速度やトラッキングがやや鈍くなります。
eDPIが同じでもDPI設定で操作感が変わる理由

手の震えをどこまで拾うか
高DPIに設定するとセンサーの解像度が上がります。
理論上はマウスの動きを微細に拾ってくれる高DPIのほうが優れているのですが、呼吸によるわずかな手の揺れやクリック時の力みによる数ミクロンのズレをすべてをセンサーが「移動」として検知します。
これがレティクルの微細な震えに繋がり、射撃時の左クリックの振動で敵の頭からレティクルが僅かにズレてしまうといった悪影響を及ぼすこともあります。
対する400DPIなどの低DPI設定は、この微細な震えを「1ドット未満の動き」として切り捨てます。
このように低DPIは高DPI設定と比較すると遊びがある分扱い易いのですが、トラッキングがやや鈍くなるといったデメリットもあります。
入力遅延をどこまで許容できるか
高DPIには「動き出しの速さ」という利点があります。
具体的にはセンサーが1カウントを送るための物理的な移動距離が短くなります。
例えば400DPIと比較すると1600DPIの方が、PCに情報が届くまでの時間がコンマ数ミリ秒早まります。
比較すると僅かな差ですが、人間の感覚にはこの僅かな差を快適さを感じたり違和感を感じたりする能力があります。
ワイヤレスマウスのバッテリー寿命への影響
ワイヤレスマウスにおいて高DPI設定はバッテリーの消耗が激しくなります。
センサーがより高密度なスキャンを行い、大量のデータを無線で飛ばし続けるからです。
充電のサイクルを長く保ちたいユーザーにとっては低DPI設定の方が実用的です。
カスタム大会や長時間のランクマッチ中にバッテリー切れを起こすリスクを減らすことができます。
なぜ最大DPIを誰も実戦で使わないのか

最新マウスには「最大24,000DPI」といった非常に高いDPIを謳うメーカーが多いです。
しかしこれは「それだけ精密なセンサーを積んでいる」というスペック上のアピールに過ぎません。
24,000DPIといった極端な高DPIは、横を人が歩いた振動だけで視点が動くほど過敏で、人間には到底制御しきれないでしょう。
多くのプロ選手がマウス本体のDPI設定を概ね400〜1600DPIの範囲に抑えるのは、そのセンサー性能を扱い切れる限界を熟知しているからです。
まとめ

eDPIを同じにしてもDPIの設定一つでマウスの性格は大きく変わります。
手の震えを抑え、一貫した安定感とバッテリー持ちを優先するなら「400~1600DPI」が適しています。
逆にコンマ数ミリ秒の遅延を削り、滑らかなトラッキングを求めるならそれより高いDPIに挑戦するのも良いかもしれません。
どちらが正解ということはありません。自分のプレイスタイルや身体的特徴に合わせて、最適なDPI設定を選択しましょう。
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