「VALORANTがうまくなりたいからプロと同じマウスを使ってみたい」と感じたことはありませんか?
特にランクが上がるほど、エイムのブレや細かいトラッキングの差が勝敗に直結してきます。
しかし、プロが使うマウスは種類が多く、どれを選べば良いか分かりにくいのも事実です。
モデル名だけを真似して購入すると、手のサイズや持ち方が合わず、エイムが逆に不安定になることもあります。
筆者はFPS歴10年のブロガーとして、数多くのゲーミングマウスやガジェットをレビューしてきました。
VALORANTの競技シーンで使われているマウスも継続的にチェックしています。
そこで本記事では、「VALORANTプロ使用率が高いマウス」の5モデルを厳選しました。
使用率の傾向、エイムに直結するスペック、手の大きさや持ち方との相性まで、一つずつ整理して解説します。
記事を読み終えた頃には、自分のプレイスタイルに合う1本が明確になるでしょう。
VALORANTプロのマウス選びは「軽さ」と「形」そして「センサー」が最重要

結論から言うと、VALORANTプロのマウス選びで最も重視されているのは「60g前後の軽さ」と「癖の少ない形状」そして「センサーの性能」です。
極端な多ボタンや派手なライティングよりも、エイムの安定性とトラッキングのしやすさに直結する要素が優先されています。
特にVCT出場選手の使用率を分析したデータでは、上位2モデルだけでプロシーンの大半を占めていることが分かっています。
トップ2は次のような構成です。
- Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2
- Razer Viper V3 Pro
VALORANTプロがよく使うマウスの傾向

使用率データから分かること
プロ使用率を集計したデータによると、「G PRO X SUPERLIGHT 2」と「Viper V3 Pro」の2本が明らかな2強になっています。
この構成から分かるポイントは3つあります。
- 60g前後の超軽量クラスが主流であること
- ワイヤレス接続でも遅延を感じないモデルしか選ばれていないこと
- センサー性能はほぼ飽和しており、最終的には形状とフィーリング勝負になっていること
つまり、スペック表だけを比較しても優劣は付きづらく、「どのプロが使っていて、どんなプレイスタイルに向いているか」が重要な判断軸になります。
共通するスペックの目安
プロ使用率の高いマウスに共通するスペックは次の通りです。
- 重量:おおよそ58〜63g
- DPIレンジ:30000DPI前後まで対応
- ポーリングレート:1000Hz以上に対応
- 接続方式:低遅延な独自ワイヤレス(LIGHTSPEEDやHyperSpeedなど)
この条件を満たしているモデルであれば、VALORANTのランクマッチや競技シーンでも問題なく戦えます。
ここからは、プレイヤー側の要素を踏まえて選び方を整理していきます。
自分に合うマウスを選ぶ3つのチェックポイント

1. 手の大きさと持ち方
同じマウスでも、手の大きさと持ち方によってフィット感は大きく変わります。
VALORANTプレイヤーで多いのは次の3パターンです。
- つかみ持ち:手のひらを少し浮かせて指で支える持ち方
- つまみ持ち:指先主体でコントロールする持ち方
- かぶせ持ち:手のひら全体で包み込む持ち方
G PROシリーズは左右対称で癖が少なく、つかみ持ちとつまみ持ちの両方に対応しやすい形状です。
一方で、DeathAdder V3 Proは右手用エルゴ形状で、かぶせ持ちとの相性が非常に良いマウスになっています。
手が小さめのプレイヤーや指主体のエイムを重視するプレイヤーなら、G PRO系やViperシリーズが扱いやすい傾向があります。
手が大きく、かぶせ持ちで安定感を重視したい場合は、DeathAdder V3 Proを候補に入れると失敗しにくくなります。
2. センシ(感度)の傾向
プロの設定を見ていると、ローセンシ〜ミドルセンシ寄りのプレイヤーほど軽量マウスを好む傾向があります。
広いマウスパッドを大きく使うローセンシでは、マウスの慣性を抑えたほうが細かい修正がしやすくなるためです。
一方で、ハイセンシ寄りのプレイヤーは、多少重めのマウスでも問題なく扱える場合があります。
ただし、VALORANTでは繊細なフリックやトラッキングが多いため、迷ったら60g前後のモデルを選んでおくとほぼ間違いありません。
3. 有線かワイヤレスか
現在のプロシーンでは、事実上ワイヤレスが標準になっています。
有線のほうが入力遅延が少ないという時代はすでに終わっており、多くの大会でもワイヤレスマウスが採用されています。
ケーブルの抵抗が無いぶん、マウス動作が安定しやすく、エイムの一貫性も保ちやすくなります。
予算に余裕があるなら、VALORANT用にはワイヤレスモデルの導入を強くおすすめします。
プロに愛用者の多いおすすめマウス5選
ここからは、プロ使用率の高い5モデルを厳選して紹介します。
それぞれの特徴に加えて、「どのプロが使っているか」も具体的に触れていきます。
1. Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2|プロ使用率トップの新定番
迷ったらまずこの1本から検討してほしいマウスが、G PRO X SUPERLIGHT 2です。
前世代から続く王道形状を維持しつつ、センサーとスイッチが強化された万能モデルです。
- 重量:約60g
- 形状:左右対称
- センサー:HERO 2
- 接続:LIGHTSPEEDワイヤレス
使用プロの例
Derke(Vitality)、SugarZ3ro(ZETA DIVISION)、aspas(MIBR)、skuba(NRG)、Johnqt(Sentinels)など、世界中のトップ選手がこのマウスを採用しています。
VCTの国際大会でも、選手リストを見るとG PRO X SUPERLIGHT 2が最も多く並んでいます。
こんなプレイヤーにおすすめ
- VALORANT用の「間違いない1本」を最初に買いたい
- つかみ持ちやつまみ持ちでエイムすることが多い
- 将来的に別ゲームを遊んでもマウスを買い替えたくない
プロ使用率、バランスの良さ、情報量の多さを考えると、現状はほぼ「標準解」と言って良いマウスです。
配信者ではぶいすぽっ!所属の「つむ王」こと、紡木こかげさんも愛用されているマウスです。

2. Razer Viper V3 Pro|トラッキング重視の軽量フラッグシップ
次におすすめしたいのが、Razerの最新フラッグシップであるViper V3 Proです。
Razer独自のFocus Proセンサーと軽量ボディで、トラッキングに強いマウスとして高い評価を受けています。
- 重量:約54〜59g(エディションにより差あり)
- 形状:左右対称、やや細身のシェイプ
- センサー:Razer Focus Pro 35K前後
- 接続:HyperSpeed Wireless
使用プロの例
Meiy、gyen、Dep(ZETA DIVISION)、BuZz(T1)、Zellsis(Sentinels)など、各地域のスター選手がViper V3 Proを使用しています。
特にVCT国際大会では、G PRO X SUPERLIGHT 2と並ぶ使用率の高さです。
特徴と強み
- サイドのくびれが強めで、つかみ持ちとの相性が非常に良い
- マウスソールの滑りが軽く、ローセンシの高速トラッキングに向く
- Razer製マウスパッドとの組み合わせで、止めエイムと流しエイムの両立がしやすい
こんなプレイヤーにおすすめ
- 日常的にローセンシで腕エイムをする
- 指先の引き込みで細かくエイムを修正したい
- Razer製デバイスで統一したい
現状は先述したSUPERLIGHT 2と Viper V3 Proの2強構成になっています。
プロ以外にはぶいすぽっ!所属の猫汰つなさんも愛用されているマウスです。

3. Logicool G PRO X SUPERLIGHT|今でも現役の王道モデル
G PRO X SUPERLIGHTは、前世代モデルでありながら、依然として多くのプロに使われている完成度の高いマウスです。
後継機に比べるとスペック上の違いはありますが、実際のプレイフィールは今でも十分通用します。
- 重量:約63g
- 形状:左右対称、標準的なサイズ感
- センサー:HERO 25K
- 接続:LIGHTSPEEDワイヤレス
国内外の多くのプレイヤーが、今もなおG PRO X SUPERLIGHTを使い続けています。
特徴と強み
- 現行機よりわずかに重いが、そのぶん手元の安定感を感じやすい
- 情報量が豊富で、設定例やレビューが非常に多い
- セール時に価格が下がることがあり、コスパが高いこともある
こんなプレイヤーにおすすめ
- 予算を少し抑えつつ、プロ実績のあるマウスが欲しい
- G PRO Xシリーズの形状が自分に合うか試してみたい
- 初めての本格ワイヤレスマウスとして導入したい
後継機と迷う場合は、予算と入手性、レビュー情報の多さを基準に選ぶと失敗しにくくなります。
4. Razer DeathAdder V3 Pro|かぶせ持ち派の最有力候補
DeathAdder V3 Proは、右手用エルゴ形状を採用したマウスです。
手のひらをしっかり乗せるかぶせ持ちとの相性が非常に良く、長時間プレイでも疲れにくい設計になっています。
- 重量:約63g
- 形状:右手用エルゴノミクス
- センサー:Razer Focus Pro 30K
- 接続:HyperSpeed Wireless
使用プロの例
MaKo(DRX)やFrancis(Nongshim RedForce)など、コントローラーやタクティカルな役割を担う選手が選択するケースが目立ちます。
「長時間の練習でも手首や指への負担が少ない」と評価する声も多いマウスです。
特徴と強み
- 手のひら全体を乗せられるので、かぶせ持ちでリラックスしてプレイしやすい
- 側面の形状が独特で、視点移動の始動が安定しやすい
- 右手用専用形状のため、フィットしたときの一体感が非常に高い
こんなプレイヤーにおすすめ
- かぶせ持ちがメインで、手のひらをしっかりマウスに乗せたい
- 長時間プレイでも手の疲労を軽減したい
- Razer製キーボードやマウスパッドと統一したい
G PROシリーズやViperシリーズが合わなかったプレイヤーでも、DeathAdder V3 Proならしっくりくるケースが多いため、試してみる価値が高いモデルです。
5. Razer Viper V2 Pro|今なお現役の軽量ハイエンド
Viper V2 Proは、Viper V3 Proの一世代前のフラッグシップですが、今でも多くのプロに使われている軽量ワイヤレスマウスです。
実戦で評価されてきた信頼性の高さが大きな魅力です。
- 重量:約58〜59g
- 形状:左右対称
- センサー:Razer Focus Pro 30K
- 接続:HyperSpeed Wireless
使用プロの例
Dep(ZETA DIVISION)が使用していたことで一気に知名度が上がり、OpTic GamingのMarved選手もVCTでプロトタイプを使用していました。
現在でも、neT選手など複数のプロがViper V2 Proを採用しています。
特徴と強み
- 穴あきデザインではないのに、58g前後という超軽量を実現
- クリックが非常にキレのある感触で、タップ撃ちが気持ち良い
- V3 Proよりもややシンプルな作りで、価格が落ち着きやすい
こんなプレイヤーにおすすめ
- できるだけ軽いマウスでローセンシを振り回したい
- V3 Proよりも安く、プロ実績のあるRazer製マウスを選びたい
- シンプルなデザインが好みで、余計な機能は不要と感じている
最新モデルにこだわらないのであれば、今でも十分競技シーンで使用可能な1本です。
迷ったときの選び方|状況別のおすすめパターン

最後に、ここまでの内容を踏まえて、状況別のおすすめパターンを整理します。
- とにかく無難で失敗したくない
- → Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2
- ローセンシでトラッキング重視のプレイが多い
- → Razer Viper V3 Pro
- 予算を抑えつつ、プロ実績のある形状を試したい
- → Logicool G PRO X SUPERLIGHT
- かぶせ持ちでリラックスしてプレイしたい
- → Razer DeathAdder V3 Pro
- 超軽量なRazerマウスをコスパ良く使いたい
- → Razer Viper V2 Pro
「プロと同じマウスを使う」こと自体が、モチベーションを大きく引き上げてくれる場合もあります。
今回紹介した5モデルは、どれもVALORANTのトップシーンで実際に戦績を残してきた実績のあるマウスです。
まとめ

以上。今回はVALORANTのプロも使用するおすすめマウスを紹介しました。
本記事の要約を以下に整理します。
- VALORANTプロの主流は、60g前後の超軽量ワイヤレスマウス
- プロ使用率トップは「G PRO X SUPERLIGHT 2」と「Viper V3 Pro」の2強
- 形状は左右対称が主流だが、かぶせ持ち派にはDeathAdder V3 Proも有力
- Viper V2 Proや初代G PRO X SUPERLIGHTも、今なお現役の実力派モデル
- 手の大きさ・持ち方・センシの3要素を意識して選ぶと失敗しにくい
自分のプレイスタイルに近い選手が使っているモデルから選ぶと、エイムのイメージもつかみやすくなります。
今回紹介した中に気になったマウスがあれば、各マウスの商品ページや口コミもチェックして、自分の長い相棒になる1本をじっくり選んでみてください。



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