【解説】VALORANTにローセンシが多い理由とおすすめ設定

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VALORANTのプロやストリーマーがかなりのローセンシで敵の頭を抜いている場面を頻繁に見かけるはずです。

そこで真似して同じように感度を下げてみたものの、マウスがマウスパッドからはみ出しやすくなったり、敵の動きについていけなくなったりして、本当に合っているのか不安になった人も多いのではないでしょうか。

ローセンシは、エイムが安定しやすい反面、デバイスやマウスパッドの選び方を間違えると狙った通りの動きが出せなくなる設定でもあります。

筆者はFPS歴10年以上のガジェットブロガーとして、ゲーミングマウスやマウスパッドを多数レビューしてきました。

本記事では、VALORANTでローセンシが多い理由と、ローセンシの具体的なメリット、さらにローセンシ前提で選ぶべきマウス・マウスパッド・素材の違いを解説します。

そのうえで、ローセンシと相性が良いおすすめマウスパッドを紹介します。

結論として、VALORANTでローセンシが多いのはゲームの設計上、精密な初弾エイムが勝敗を左右し、 低めの感度がその精度を支えやすいからです。

そして、そのローセンシを活かすには、マウスの性能や、マウスパッドのサイズ・材質などの物理的な環境が非常に重要になります。

目次

VALORANTにおけるローセンシはeDPI200以下

まずは、この記事で扱うローセンシのイメージを共有しておきます。

eDPIと振り向き距離の目安

感度の比較には、eDPI(DPI×ゲーム内感度)が便利です。

  • DPI: マウス本体の感度設定
  • ゲーム内感度: VALORANTの設定値
  • eDPI: 両者を掛け合わせた実効感度

多くのプロ選手は、おおよそeDPI200~300台前半の範囲に集中しています。その中でもeDPI200以下のプレイヤーはローセンシ寄りとみなされることが多いです。

もう1つの指標が振り向き距離です。360度回転で40cm前後、180度回転で20cm以上必要な設定なら、ローセンシとして扱って問題ありません。

なぜVALORANTではローセンシが多いのか

ここが重要なポイントです。Apex LegendsやOverwatchなど他のFPSと比べると、VALORANTは明らかにローセンシ率が高い傾向があります。

タクティカルシューターで初弾精度が最重要だから

VALORANTはタクティカルシューターに分類されます。ワンショットのヘッドショットで倒せる武器が多く、スプレーで削るよりも、最初の数発の精度が非常に重要になります。

ローセンシは視点の動きが緩やかになり、マイクロフリックや微調整で狙った頭1個分のラインに照準を合わせやすくなります。

小さな手首の震えや力みもエイムに乗りにくく、「外しにくいエイム」を作りやすい感度です。

クロスヘアプレイスメント(プリエイム)文化と相性が良い

VALORANTでは、敵が出てくる位置を予測してあらかじめ照準を置いておくクロスヘアプレイスメント(プリエイム)でが非常に重視されます。

あらかじめ適切な置き幅でヘッドラインに合わせておけば、敵が顔を出した瞬間に必要なマウス移動はほんの数cmです。

このとき、ローセンシの緩やかな挙動は、ヘッドラインをなぞるような動きと非常に相性が良いです。

フリックエイムで照準を大きく動かすよりも、「待ち構えて撃つ」ことの多いゲーム性であるため、ローセンシのメリットが前面に出やすいと言えます。

マップ構造と役割の兼ね合い

VALORANTのマップは、ロングやミッドなど、交戦距離の長い箇所が存在します。

特にセンチネルやコントローラーなど、後衛寄りのロールでは、

  • ロングでの撃ち合い
  • 固めの射線管理
  • 設置後のポジション維持

といった場面で、中・遠距離の撃ち合いが多くなる傾向にあるため、ローセンシの安定感が機能しやすいです。

また、動きの多いデュエリストでも、ミドル~ローセンシ寄りの設定を使用する選手が多く、総じて「ローセンシの高精度さが好まれるタイトル」という傾向になっています。

ローセンシの具体的なメリット

整理すると、VALORANTにおけるローセンシの主なメリットは次の通りです。

  • マイクロフリックや微調整が行いやすい
  • 頭1個分のピークに対して照準を合わせやすい
  • 緊張してもエイムが大きくブレにくい
  • 1日プレイしても、エイムの調子の波が小さくなりやすい

プロシーンでローセンシ寄りが多いのは、単に「流行しているから」ではなく、

ゲームデザインと求められる精度が 論理的にかみ合っているからだと考えられます。

ローセンシ前提で整えるべき環境とマウス

理由が分かったところで、次はローセンシを使う前提でどのようなデバイス環境にするかを見ていきます。

DPI設定のざっくりしたスタート地点

細かい数値は人それぞれですが、ローセンシを試したい人が迷ったら、次のようなセットから始めると扱いやすいです。

  • DPI: 800
  • ゲーム内感度: 0.18~0.24前後
  • eDPI: 約144~192前後

※eDPI=DPI×ゲーム内感度です。(例:DPI400が好きな場合は、ゲーム内感度を単純に2倍(0.36~0.48)にすればほぼ同じeDPIになります。)

このレンジなら、ローセンシのメリットをはっきり感じられつつ、極端に振り向きが遅すぎることもありません。

プロや配信者で設定がローセンシと呼ばれている人も、大体がこの範囲のeDPIに収まっています。

デスクスペースとマウスパッド可動域

ローセンシはマウスを大きく動かすため、デスクの奥行きと横幅が非常に重要です。

  • デスク奥行きは60cm以上あると安心
  • キーボードを少し左に寄せて、
    マウス側にスペースを割り当てる

腕を円弧状に振ってもマウスがマウスパッドから落ちないかを基準に、配置を調整してみてください。

ローセンシ向けマウス選びのポイント

ローセンシに限らずですが、特に低感度ではマウスのストレスがそのままエイムのストレスになります。

ポイントは次の3つです。

  1. 重量はできれば60g前後の軽量マウス
  2. つかみ持ち・かぶせ持ちに合う形状
  3. 安定したワイヤレス接続と高精度センサー

腕全体を大きく動かすローセンシでは、軽量マウスの方が疲れにくく、軌道のブレも出にくいです。

ケーブルの抵抗を無くせるワイヤレスモデルを選ぶと、可動域を最大限に活用できます。

ちなみにプロや配信者に現在圧倒的に人気のマウスは
「Razer Viper V3 Pro」
「Logicool G Super Light2」の2台です。

マウス選びに迷った際は参考にしてみてください。

Razer Viper V3 Pro

Logicool G Super Light2

マウスパッドの素材とローセンシの相性

ここからは、マウスパッドの素材と特性にもう1歩踏み込みます。ローセンシでは、布かガラスかで操作感が大きく変わります。

布製マウスパッドの特徴

現在のVALORANTプロシーンでもっともメジャーなのが布製マウスパッドです。

主な特徴は次の通りです。

  • 程よい摩擦があり、止めやすい
  • 「バランス系」「コントロール系」など
    性格がはっきりしている
  • 手汗や湿度の影響は受けるが、
    ローセンシに必要なブレーキ感を作りやすい

ローセンシは元々マウス移動量が大きいので、少しコントロール寄りの布パッドでもかなりのスピードを確保できます。

特に、初めてローセンシに挑戦する人は中速~弱コントロールの布パッドから始めると失敗しにくいです。

ガラス製マウスパッドの特徴

ここ数年で注目度が高まっているのがガラス製マウスパッドです。

  • 摩擦が非常に少なく、とても良く滑る
  • 湿気や手汗の影響をほとんど受けない
    (ただし、アームカーバーは必須)
  • 汚れを拭き取りやすく、耐久性に優れる

こうしたメリットから、Apex LegendsやVALORANTなどで素早いエイム操作を好むプレイヤーに支持されるケースが増えています。

ただしガラスパッドは、滑りが速いぶんブレーキが弱くなりやすく、ローセンシ初心者がいきなり使うと「止めたい位置を通り過ぎてしまう」ことも多いです。

価格も高価なものが多いため、ローセンシでガラスを使うなら、

  • 既に自分のエイムスタイルが固まっている
  • 高速なトラッキングや振り向きを重視したい
  • パッドのメンテナンスを最小限にしたい

といった人向けの選択肢になります。なお、最近では比較的止めやすいコントロール系のガラスも普及してきています。

ハイブリッド系やプラスチック系パッド

布とガラスの中間のようなハイブリッド系布パッドや、硬質プラスチックパッドも存在します。

  • 布より速く、ガラスよりは止めやすい
  • さらさらした質感で、初動が軽い
  • 製品によって性格の差が大きい

ローセンシと組み合わせると、「布パッドでは物足りないが、ガラスまで行くと滑りすぎる」という人にちょうど良い選択肢になります。

ただし個性が強い製品も多いため、まずは定番の布パッドを基準にしてから、ハイブリッドやガラスに移行する方が違いを理解しやすくなります。

ローセンシ向けマウスパッド選びの基本軸

長くなりましたが、素材の特徴を踏まえたうえで、ローセンシにおけるマウスパッド選びの「サイズ」「素材」「厚さ」について基本軸をまとめます。

サイズ: 最低でも幅45cm×奥行40cm以上

ローセンシで最重要なのはサイズです。

具体的には、

  • 最低ライン: 450×400mm(Lサイズ相当)
  • ゆとりを持たせるなら: 480×400mm以上
  • キーボードも載せるなら: 900×400mmクラス

程度のサイズが必要になります。

マウスがパッドからはみ出した瞬間にエイムが崩れるため、感度を下げるほどサイズはシビアになります。

迷ったら、1回り大きなサイズを選んだ方が安全です。(まさに、大は小を兼ねるです)

素材: まずは布製の中速~コントロール系から

初めてローセンシを試す人には、

  • 布製
  • 中速~弱コントロール系
  • 厚さ3~4mm程度

の布パッドをおすすめします。

この条件を満たすパッドであれば、ローセンシ特有の大きなスワイプと、ヘッドラインでの繊細な止めの両方を無理なくこなせるはずです。

ガラスやハイブリッドを試したくなったら、布パッドで感覚を固めてからステップアップする流れが扱いやすいです。

厚さとエッジ形状

ローセンシでは、パッドの端に腕が触れやすく、厚みとエッジ処理の快適さも重要です。

  • 厚さ3~4mm: 沈み込みと安定感のバランスが良い
  • エッジがステッチ加工: 耐久性が高い
  • 切りっぱなし: 段差が少なく腕に優しい

長く使いたいか、腕の当たりを重視するかなど、優先順位を決めて選ぶと迷いにくくなります。

ローセンシにおすすめのマウスパッド5選

ここからは、ローセンシでVALORANTをプレイする前提で、プロや配信者の実績が多いモデルや 話題性の高いモデルを5枚ピックアップします。

いずれもLサイズ以上が用意されているため、ローセンシ運用にも安心です。

1. ARTISAN NINJA FX Zero(XSoft / Soft)

ローセンシ向け布パッドの代名詞ともいえるモデルです。世界大会のデバイス統計でも使用率が高く、VALORANT向けの標準解と言って良い存在です。

  • 素材: 布製
  • 特性: バランス~弱コントロール系
  • サイズ: XL(約49×42cm)など
  • 厚さ: 3~4mm

滑り出しは軽いのに、止めたい位置でしっかりブレーキがかかる操作感が特徴です。ローセンシでヘッドラインを丁寧に合わせたい人に向いています。

XSoftは沈み込みが大きく、より強いブレーキ感があり、Softは汎用性が高く、ミドル寄りの人にも扱いやすい硬さです。

2. Logicool G640

Logicool製マウスとの組み合わせで定番になっているバランス系布パッドです。プロや配信者の使用例も多く、「まずこれを基準にする」という人が多い1枚です。

  • 素材: 布製
  • 特性: 中速バランス系
  • サイズ: 約46×40cm
  • 厚さ: 約3mm

滑りと止めの中間でクセが少なく、ローセンシ初心者でも扱いやすい特性です。切りっぱなしのエッジは耐久性こそ控えめですが、段差が少なく、腕が触れても痛くなりにくい点が低感度と相性の良いポイントです。

標準は厚み3mmですが、5mm厚のプロ向けのラインナップもあります。

3. BenQ ZOWIE G-SR-SE

CSシリーズやVALORANTの競技シーンで愛用者の多いコントロール寄り布パッドです。

  • 素材: 布製
  • 特性: 弱コントロール系
  • サイズ: 約47×39cm
  • 厚さ: 約3.5mm

表面はややザラつきがあり、初動は軽いものの、中盤以降にしっかりとしたブレーキがかかります。

ローセンシでロングの撃ち合いが多いプレイヤーや、「とにかく止めの安心感を重視したい」人に向いているパッドです。

4. SkyPAD 3.0 XL(ガラス製マウスパッド)

ガラス製マウスパッドの代表格として知られるモデルです。近年はブランド名がWALLHACKに統合されつつありますが、SkyPAD 3.0 XLの名前で広く認知されています。

  • 素材: 強化ガラス製
  • 特性: 非常に高速なスピード系
  • サイズ: 約50×40cm
  • 厚さ: 約3.5mm前後

摩擦が非常に少なく、「マウスが空中を滑っているような感覚」と表現されることもあるほどの高速グライドが特徴です。

ローセンシと組み合わせると、大きく腕を振りながら素早くトラッキングしたい人に向いた操作感になります。

一方でブレーキは弱めなので、布パッドの止め感に慣れているプレイヤーは慣れるまで時間が必要です。

ガラスならではの耐久性と、飲み物や汗が付着しても簡単に拭き取れるメンテナンス性も大きなメリットです。

布パッドでローセンシに慣れてきて、より速い操作感を求めたくなった人に試してほしい1枚です。

5. VAXEE PA

ここ数年で存在感を増している、中速寄りの布製マウスパッドです。
VALORANTのプロ使用率ランキングでも上位に入ることが多いモデルです。

  • 素材: 布製
  • 特性: 中速バランス~弱コントロール系
  • サイズ: 約47×39cm
  • 厚さ: 約4mm

初動が軽く、追いエイムがしやすい反面、止めたい位置で自然に減速してくれるバランスの良い操作感です。

ステッチエッジで耐久性が高く、デザインバリエーションも豊富なので、性能と見た目の両方にこだわりたいローセンシ勢にぴったりのパッドです。

ローセンシ環境を長く快適に保つためのポイント

最後に、ローセンシ環境を長く安定させるための小さな工夫をまとめます。

  • マウスパッドの位置を毎回同じにするため、
    机に小さな目印を付けておく
  • 無線レシーバーやマウスバンジーの位置を固定し、
    ケーブルが腕に当たらないようにする
  • 1度決めたeDPIは、ある程度の期間は固定し、
    感度迷子の状態を避ける
  • 布パッドは定期的に表面を拭き、
    滑りの変化を最小限に抑える
  • ガラスパッドは、表面のホコリや汗をこまめに拭き取り、
    一貫した滑りを維持する

ローセンシは、数値そのものよりも毎回同じ環境でプレイできるかどうかが安定感を左右します。

デスク周りを整えておくことが、結果的にエイムの安定にもつながります。

まとめ

最後に、本記事の要点を箇条書きで整理します。

要点
  • VALORANTでローセンシが多いのは、
    初弾精度とクロスヘアプレイスメントが
    勝敗に直結するタクティカルシューターだから
  • ローセンシは、マイクロフリックと微調整が行いやすく、
    エイムのブレが小さくなりやすい感度帯
  • eDPI200未満、180度20cm以上を
    1つのローセンシ目安として考えると分かりやすい
  • ローセンシでは、デスクスペースと
    マウスパッドの大きさが何より重要になる
  • マウスは軽量ワイヤレスで、
    つかみ持ち・かぶせ持ちに合う形状が扱いやすい
  • マウスパッドは、布製の中速~コントロール系で
    450×400mm以上のサイズを選ぶと失敗しにくい
  • ガラスパッドは、滑りと耐久性に優れるが、
    ブレーキが弱く上級者向けの側面もある

ローセンシは、感度の数字だけをまねるより、デバイスとマウスパッドを含めた 環境づくりまでセットで考えると力を発揮します。

今回紹介した中に気になったマウスパッドがあれば、ぜひサイズと特性を確認しながら、自分のデスクとプレイスタイルに合う1枚をじっくり選んでみてください。

本記事があなたのローセンシ環境づくりのヒントになればうれしいです。

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